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K山くんの家の猫に3匹の子猫が生まれたのは、
もう2〜3ヶ月も前だったろうか。 お店に里親探しの貼紙をしたり、 結局はうちの実家でも、その中の一匹をもらい受けることになった。 子猫は実家のほうですくすく育ち、面白いことに「水」によく興味を示すそうだ。 風呂のお湯やトイレの便器の水で玉取ろうとして落っこちてみたり、 なんだか、おもしろ猫に育ってる様子。 聞くところによると、K山くんのとこの母猫がいなくなってしまったらしい。 もう1ヶ月近く帰ってないそうだ。 「心配だねえ?」とわたし。 「いや、まあ、帰ってくるでしょう」とK山くん、落ち着いた様子。 「え? けっこう余裕やね」 「はあ。村上春樹の小説でも、帰ってくる時は何事もなかったみたいに帰ってきてましたから」 「ああ、そんなのあったねえ。『ねじまき鳥クロニクル』だ」 「はい。まあだから、大丈夫なんじゃないですかねえ」 「だといいけど、ちなみに何の根拠もないよね?」 「ええ、まあ、ハハハ」 帰ってくると、いいですね。
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